12月29日(月) 美波町のアオリイカ・ブリ釣り

2014年 年の瀬。


どうでもいいことだが,今日は私のバースデー。

40過ぎてから自分で何歳になったかよくわからなくなり

50過ぎてから もう何歳でもええわ と年齢欄に適当な数字を書いたりしている。


毎年 何かが起こるこの日を釣り納めに決めている。

3年前は外してしまったが,過去(去年2年前4年前5年前6年前7年前
                                               
↑バグって見られないかも
この日にバースデーブリを揚げているので,

今日も期待していいかも?



状況は…

昨日はでっかいアオリがなんと70杯以上も釣れたって!

ブリ狙いの船は1〜3本と顔を見た程度でかなり苦戦したって。


当初はブリ狙い一本でいこうかと思っていたが

前日情報を参考に 作戦変更。



とりあえず 朝はアオリやって…

アオリの活性や沖のブリの状況をみながら

いつシフトチェンジするか判断しよう。



7時 釣り開始

さっそくヒット。



おるねぇ。


昨日は朝からずっと釣れ続いて

この時期にしては記録的な大漁だったとか。


今日も入れ食いか?と期待したが

そんなに甘くはなさそうだ。


海水温も昨日から1℃下がっているし

潮の流れもほとんどない。



沖の低気圧の影響か 波とうねりで釣りにくい。


船が上下するとアタリが取りにくいだけでなく

アジが底で上下に動き アオリが警戒してアタリも減ってしまう。


それでも船中ぽつぽつと良型アオリがヒットしている。



キロ足らずの♀


この時期は1キロ前後がレギュラーサイズ

10杯に1杯くらいの割合で1.5kgサイズも混じる。



キロアップの♂


現在アオリの浜値は2200円/kgだそうな。

料亭などで庶民の口に入る頃には5000円/kgは下らないとか。

かなりの高級食材なのである。


もっと大きいサイズが釣りたいのだが。



アオリチャレンジ2回目のKさん  

でかっ これって2kg級近い大物。


隣で釣ってたSさんにも さらにでかい胴長40cm超 

推定2.5kgの巨大アオリをキャッチ。

久しぶりに こんなでかいアオリ見た。

12月に ここまで大きくなるんや。


みんなで20杯ほど釣ったところで

アオリ狙い 終了。


昨日は この倍以上のペースで釣れていたということだったが

この時期 半日で船中20杯なら上出来でしょう。




昼からは ブリ狙って沖へ〜

今日もベタ凪。



前回はかなり南へ下ったポイントだったが

今回はちょっと手前でナブラを当てているようだ。


ベイトはサバの方が断然いいんだけど



今日のサバはでかい これは厳しいかも。



案の定



アタリが  … ない




ベイトが掛かっても … 食わない。




潮の動きも悪いようで 本命の活性も低いまま。




今日が特別食いが悪いというのではなく


これがこの時期の例年のパターンではあるが。


今年は青物のアタリ年だっただけに このところの釣果はちょっと淋しい。


何としても1本獲りたいものだ。



食いが悪いときに 何とか1本獲るにはどうするべきか…


船中で20本30本揚がるような高活性時は

市販の太い仕掛けであろうとベイトが掛かればバンバンヒットするので

半ば強引に釣った方が釣果も伸びるが

海水温が低下したり、潮の流れが悪かったりする低活性時には魚が掛からない。



アタリをたくさんとらえるために サビキは自作。

市販品より間違いなくアタリは多くとれるのでお試しあれ。

制作費も1セット150〜200円と市販品の1/4程度。



以前ちょっと触れたが キーワードは「逆転の発想」

いろいろな船頭さんからアドバイスを受けて自分なりにアレンジして

枝は4本 … 市販の6本枝ではベイトの濃い群れの中を通すと3匹4匹と連掛けしてしまう。

        この釣りはいかに速く1匹掛けて底まで落とすかにかかっている。

        3匹以上掛かってしまうと たとえ底に落としても本命はヒットする確率は低い。

        市販の仕掛けなら枝を切って減らす工夫も必要では。 

間隔広く … ブリは人間が思っている以上に目が利くので 間隔が狭いと食いが落ちる。

        特に2匹3匹とベイトがサビキに付いて暴れている状態では違和感がある。

        また、間隔を広くとることで広いタナを釣ることができる。

        市販品の倍の1m程度とるようにしている。

サビキ逆付け … 一般的なサビキの枝は幹に対して上向きになるようについている。

        この釣りのベイトはフォールで掛けるので 枝が上向きだと

        幹にピタッとひっついて掛かりが悪くなる。

        枝を下向きに付けると(漢字の「人」みたいに)フォール中に針は幹からはずれて

        掛かりがよくなるし、大物は下に向かって引くので結び目の引っ張り強度も強いはず。

枝14号 幹12号 … どんな釣りでもラインが細い方が食いがいい。太いと低活性時には見切られる。

        狙いの魚が獲れる限度の細糸を使えば太糸を使っている方より多くアタリをとれる。

        この釣りで仕掛けを切られるのは幹ではなく きまって枝の方。

        それに対して魚に見えているのは枝ではなく幹の方。

        だから一般的な仕掛けと逆にして 幹より枝を太くして、両方のいいところをミックスに。

枝のパターン変える … フラッシャーによく付いたり タフロープによく付いたりと

        日によってベイトの付き方が違う。
 
        フラッシャーに反応するときは市販品を使うと全ての枝に魚が付いてしまう。

        ベイトがたくさん付きすぎると勝負にならないので

        あえて4つの枝をバラバラにすることで魚を1匹しか掛けないようにする。

捨て糸を長くとる … 仕掛けをベイトの中へ通すと最初の枝(オモリに近い一番下)につく事が多い。

        それに対して一番下の枝に魚が食ってくるのは稀である。

        オモリが近いと魚が警戒するようなので最低1m以上とる。

        また一番下に本命が食いつくとドラグを緩めていても最初の走りで

        オモリが支点になって枝が切れることが結構ある。

        幹より少し細めの捨て糸にしておけば オモリ側が切れて 枝が切れずにすむ。


ほかには アジが掛かっても低活性時は本命のヒットにつながらないので

(サバのような微動バイブレーションが続かないので食いは極端に落ちる)

底で待たずに 30mほど巻き上げて竿をバシッと振ってアジを落とすか

巻き上げてアジを外して再投入する手間を惜しまないこと。

掛かったサバの動きが弱った時も そのまま待つより掛け直した方がチャンスが広がる。

などなど 考えられることを一つからでも実行して

魚とのコンタクトをとることに専念しよう。


高活性のベイトに当たれば そんなこと必要ないんですけど。



ベイトの群れは どんどん深場へ入り



水深130m


15時をまわって そろそろ沖上がりの時間


7,8隻いた船も次々と撤退し 残ったのは八千代丸だけに。


あきらめかけていたら 本日初ヒット!!



本日最初で最後の1匹になりそうなので

バラさないように 慎重に…



小ブリだが 無事 ネットイン。

蛍光グリーンのフラッシャー+緑のタフロープ 今日もいい仕事してくれた。


ブリと呼ぶには ちょっとおこがましいが



今年も海の神様からのプレゼントをいただけた。


その後は サワラ?タチウオ?にラインを切られるアタリがあっただけで



16時 終了。

夜明け前から日没までの長い一日が終わった。



6人で 青物5本 アオリ20杯 右下の巨大アオリが光ってる。

60cm近いヒラメと比べてもいかに大きいかと。



絶不調のままトップシーズンを終えたアオリ。

今年はサッパリだったとあきらめていたが

これから大型のチャンスかも。


青物はワンチャンス 滑り込みセーフで今年も何とかブリ獲れてよかった。


今年もみなさんのおかげで楽しい釣りができました。

今年同行されたみなさんにとって 来年がさらに大漁満足のいい年になりますように…

来年もよろしくお願いいたします。



本日の釣果 アオリイカ 胴長〜32cm 
         ブリ 85cm